夏になると旬を迎える利尻島の昆布やウニ。一口食べるとうま味が口の中に広がり絶品!
今回は橙色に輝くウニや、高級品として知られる利尻昆布などの新鮮な海産物を味わいながら、路線バスやレンタサイクルで有名な観光スポットを巡る2泊3日のモデルコースをご案内します。
1日目
鴛泊フェリーターミナルに到着
稚内から朝一のフェリーで利尻島(鴛泊フェリーターミナル)に到着。まずは路線バス(Aコース)で鬼脇へ向かいます。
バスの出発までは時間があるので、ターミナル内や周辺にあるお土産屋さんで時間つぶしがおすすめ。
鴛泊フェリーターミナル前から路線バスに乗車
バスの時間が来たらバス停へ。バスはターミナル前から乗ることができます。
バスからは海や利尻山などの景色を楽しめます。カモメが隣を飛んでいたり、漁の光景が見られたり…。外を眺めて利尻島を感じてみてください。
鬼脇の町に入る前には石崎灯台があります。
手前の自販機の上には灯台のミニチュアが!ぜひ、見つけてみてくださいね。
鬼脇エリアを散策
鴛泊から約35分ほどで鬼脇支所前バス停に到着です(970円)。まずはバス停から徒歩5分の郷土資料館へ。
少し遠くに「郷土資料館 200m」の看板が見えるので、看板に従って進みます。
利尻島郷土資料はかつての鬼脇村役場を利用した資料館で、利尻島の自然や歴史を学べるほか、裏庭に咲く高山植物を楽めます。入館料は200円。
利尻島の歴史を学んだ後は北見神社で参拝しましょう。
資料館からの道を戻り、商店街をまっすぐ歩いていくと…、
北見神社があります。資料館からは約20分ほど。春は利尻島内の桜の名所で、毎年6月27日~29日は北見神社例大祭があり、神輿を担いで練り歩く姿や、天狗・獅子舞を見ることができます。
神社を参拝したらバス停方面へ。神社からは徒歩5分ほど。
バス停からは徒歩1~2分ほどの場所には。地元の方にも人気のケーキ屋さん「寺嶋菓子舗」があります。
ケーキももちろんおいしいですが、ぜひ食べてほしいのが利尻プリン。メープル・ゴマ・くまざさの3種類があり、特にくまざさは抹茶のような爽やかな香りでおすすめです。
おいしいスイーツを味わった後は、鬼脇バス停から路線バス(Aコース)で沼浦へ向かいましょう。
バス停には休憩できるベンチもあり、周りにはきれいに植えられた花が癒しを与えてくれます。バス停から見える利尻山も必見。
沼浦展望台・オタトマリ沼を散策
鬼脇バス停から約5分ほどでオタトマリ沼バス停へ到着(250円)。まずはオタトマリ沼の駐車場にある売店でランチ。
オタトマリ沼には2件の売店があり、ウニやホタテなど利尻島の海産物を味わえます。
海産物以外にも亀一名物「万年雪ソフト」はおすすめ。濃厚でミルクの風味豊かな、あっさりとしたソフトクリームは絶品です。
おなかいっぱいになったらオタトマリ沼へ向かいましょう。
オタトマリ沼から見る利尻富士。
オタトマリ沼の周囲は1.1km、約20分ほどで一周できるので、ぜひ散策してみて。緑に囲まれ、癒されながら歩くことができますよ。
次は沼浦展望台へ。
沼浦展望台は、別名「白い恋人の丘」と呼ばれ、北海道銘菓「白い恋人」のモチーフに一番近い利尻富士を見ることができます。
展望台からの景色を満喫したら路線バス(Aコース)で御崎公園へ向かいましょう。
仙法志御崎公園であざらしにエサやり
オタトマリ沼バス停から仙法志御崎公園バス停までは約15分(350円)。バス停を降りると、すぐに仙法志御崎公園があります。
仙法志御崎公園はあざらしにエサやり体験ができるスポット。エサを食べに来る愛らしい姿にキュンキュンすること間違いなしです♪
仙法志御崎公園の向かいには、さまざまな昆布製品などを購入できるお土産屋や漁師直売店もありますので、ぜひお土産屋さんにも足を伸ばしてみてください。
利尻町立博物館へ
かわいいあざらしと触れ合った後は、少し遠いですが徒歩で利尻町立博物館へ向かいます。仙法志御崎公園から利尻町立博物館までは約30分の道のりです。
まずは仙法志御崎公園の前の道を利尻山の方へ進みましょう。
まっすぐ歩いていくとT字路があるので、そこを右に曲がり、
青い看板が見えたら沓形方面へ。
あとはまっすぐ進んでいきます。
さらに青い看板が見えてきますが、ここもひたすらまっすぐに沓形方面へ。
黄色い看板と建物が見えてきたら到着です。
利尻町立博物館は利尻の文化や歴史を学べる博物館。利尻島郷土資料館とはまた違った魅力があり、見応えたっぷりです。入館料は200円。
利尻島の歴史を学んだら、仙法志バス停(博物館からは徒歩10分)から路線バス(Aコース)に乗り沓形へ。
宿へチェックイン
仙法志バス停から沓形までは約20分ほど(680円)。沓形にはビジネスホテルや民宿など約10件の宿があります。
ホテル利尻やアイランドインリシリなら、宿泊者にのみレンタサイクルを貸し出しているのでおすすめです。
2日目
利尻 島の駅で海藻押し葉体験
利尻 島の駅は、カフェとギャラリーを併設した島の駅。築120年以上という利尻島で最も古い歴史ある建物です。
石蔵ギャラリーの見学や、押し葉でキーホルダー・しおり作り体験ができます。形に残る思い出としてぜひ体験してみてください。もちろんカフェでの休憩もおすすめ。
利尻 島の駅でギャラリー見学や押し葉体験を楽しんだ後は、沓形バス停から路線バス(Bコース)で利尻海岸パークへ向かいましょう。
利尻海岸パークでウニ採り&昆布作り体験
沓形バス停から利尻海岸パーク最寄りのバス停「第一神居」までは約5分(240円)。
さらにバス停から海岸パークまでは200m(徒歩5分)。
海岸パークでは漁師が実際に使っている道具と同じものを使ったウニ採り体験や、
利尻昆布お土産づくり体験ができます。1枚の昆布を使って「花折昆布」「おしゃぶり昆布」「だし昆布」の3種類のお土産が作れる楽しい体験です。
北利ん道でランチ
ウニ採り体験や昆布作り体験で利尻を楽しんだらパーク内にある北利ん道でランチにしましょう。
北利ん道にはウニや昆布、ホッケなど利尻の特産物を使ったメニューがありますが、一番人気は利尻昆布を使った旨みたっぷりたこカツカレー。辛さの中に旨みがあって、とてもおいしいですよ。
デザートには愛す利尻山もぜひ味わってみて。さっぱりしたバニラの甘さと昆布塩の塩気が絶妙で、ウニと昆布の磯の香りもふんわりと感じられる海の幸アイスです。
北利ん道でおいしい海の幸を堪能したら路線バス(Aコース)で沓形へ戻ります(240円)。沓形からさらに路線バス(Aコース)に乗り、鴛泊へ。沓形から鴛泊までは約45分(750円)。
宿へチェックイン
鴛泊にはビジネスホテルや民宿、ペンションなど約20件の宿があります。利尻富士観光ホテルやマリンホテルなら宿泊者限定でレンタサイクルが借りられるのでおすすめです。
鴛泊を散策
鴛泊フェリーターミナル前にある雪国でレンタサイクルを借りて(もしくは宿から)、まずはペシ岬展望台へ向かいましょう。
ペシ岬展望台
鴛泊フェリーターミナルからペシ岬展望台の入り口へは約5分。そこから頂上までは歩いて約20分です。ゴツゴツした岩が多いので、足元には気をつけて。
展望台からは利尻富士や鴛泊の町並みを一望できます。晴れた日は礼文島や北海道本土の稚内まで眺められますよ。
展望台からの眺めを満喫したら利尻山神社を参拝しましょう。ペシ岬からは約10分ほど。
利尻山神社&修景池
利尻山神社は利尻島のパワースポット。おみくじも引いて、楽しいひとときを。
隣には修景池がありますので、ぜひ散策を。緑いっぱいの癒しのスポットです。
利尻山神社でパワーをチャージし、修景池で癒やされたら高山植物展示園へ。利尻山神社からは5分ほど。
高山植物展示園
高山植物展示園は時期によってさまざまな高山植物が楽しめる植物園で、入園料は無料。
レブンソウやエゾツツジ、エゾカンゾウ、利尻でしか咲いていないリシリヒナゲシなど色とりどりの花を楽しめます。人も少なめなのでゆっくりと鑑賞できますよ。
高山植物を鑑賞後は植物園から1分の足湯へ。
足湯
足湯は無料で利用可能。疲れた足を浸して休憩を。隣には露天風呂付きの利尻富士温泉もあるので、そのまま温泉で疲れを癒やすのもいいですね。
疲れを癒やした後は富士野園地へ向かいましょう。足湯からは約15分ほど。
富士野園地
富士野園地は映画「北のカナリアたち」のロケ地となった場所で、展望台からポンモシリ島のカモメや礼文島を眺めることができます。
また、エゾカンゾウの大群落地としても知られ、花が咲く時期は草原がオレンジの花で色づきます。ぜひエゾカンゾウがゆれる草原に思いを馳せてみては。
旅の最後は夕日ヶ丘展望台へ。富士野園地からは5分ほど。
夕日ヶ丘展望台で夕日を見る
夕日ヶ丘展望台は、礼文島に沈む夕日が見られる絶景のサンセットスポット。
天気が良い日はきれいな夕焼けが見られます。
利尻島は1日で周ることもできますが、2日かけてじっくり利尻を楽しんでみるのもおすすめです。自然の中でマイナスイオンに癒されながら、新鮮な海産物を楽しむ旅をお楽しみください。