ユイの館は、徳之島の歴史や文化を紹介する天城町立の資料館。「ユイ」とは徳之島では「共同」を意味し、助け合いながら共に暮らしていくという島民の精神を現した言葉です。
天城町立ユイの館への行き方と見どころをまとめました。
ユイの館の行き方
ユイの館があるのは島北部の天城町。平土野港から徒歩で約15分、亀津方面からは車で約40分の距離です。
バスの場合は、デマンドバス「ゆい結バス」の「中央公民館前」が最寄りのバス停です。バスを降りると、すぐ目の前にユイの館があります。
入り口から見逃せない貴重な展示の数々
建物の前にある人工池には大きな船の展示があります。「サバニ」という名前の漁船で一本の丸太をくり抜いて作られた舟です。
町内に住んでいらした方から寄贈された品ですが、ユイの館にはこのように寄贈された品が多く展示されているのも特徴の一つです。
入り口を通ると天城町を紹介するビデオと、天城町の地理が分かる模型が出迎えてくれます。
その横にはアマミノクロウサギのはく製と、
アマミノクロウサギの骨も展示。出だしから想定外の展示品にビックリします。
ほかにも平成18年に行われた「大相撲徳之島場所」の大きな番付表、ハブのはく製、昔のお金とバラエティに富んだテーマの数々。
高い吹き抜けと頭上にかかる赤い橋も見逃せません。
天城町のあゆみのコーナー
あゆみのコーナーは、石器時代から現代までの天城町の歴史をまとめたコーナー。天城町の遺跡や出土した土器、線刻画、戦時中の写真や資料などが数多く展示されています。
西郷隆盛の直筆の書。徳之島には文久2年(1662年)に流され、72日間しか滞在していませんでしたが、直筆の書をはじめ手紙などの貴重な資料が今も残っています。
天城町のくらしのコーナー
天城町の昔のくらしを紹介するコーナーでは、食事に使われた道具、生活に使われた道具、農作業で使われた道具などがテーマ別に展示されています。
徳之島の民家と高倉(たかくら)のミニチュア。高倉は穀物を貯蔵する倉庫で、4本の柱にはネズミ返し(ネズミ除けの滑り)が施されており、風通しがいいのが特徴です。
ほかにも珍しい展示が盛りだくさん!
こちらは平成20年に犬田布岬で見つかったH2Aロケット「かぐや」の破片です。
厚みは4cmほどしかないのに、とっても硬くて中身が詰まっています。
ほかにも南極の石や
昭和に活躍した懐かしい公衆電話まで展示されています。とにかく「おっ!」と気を引く珍しい展示が盛りだくさんで、見ているだけで楽しい資料館です。
秋利神大橋をイメージした赤い橋もぜひ渡ってみてください。ただし、結構揺れますので高いところが苦手な方はご注意ください。