徳之島にはいたるところに生えていソテツ。南国植物としてよく知られていますよね。
実は、徳之島には樹齢300~350年のソテツの群生林が長い時間をかけて作り上げた、日本ではとても珍しいソテツトンネルがあります。

場所は徳之島の中心地である亀津から車で約40分、空港から約30分の金見集落。バス停からも近くアクセスしやすいです。

こちらがソテツトンネルの入り口。周りの空気と全く違う空気を醸し出しています。一歩踏み出すのに勇気がいりますが、中に入ってみます!!
一歩中に入ると、両脇からソテツが迫ってくるような感覚で迫力があります。

ソテツトンネルといよりも、ソテツジャングルと言った感じでしょうか。異国情緒が満点です。

50メートルほど進むと、トンネルの中に建物があります。「金見茶屋」というお土産屋さんです。
筆者が訪ねた日は閉まっていました。というか、ほとんど開いているのを見たことがありません。
10年徳之島に暮らしていても開いているのを1回しか見たことがないという、開いているのが非常に珍しいお土産屋さんです。

さらにソテツトンネルの奥へと進むと、だんだんとソテツトンネルが低くなってきました。腰をかがめないと歩けません。
ソテツトンネルの中には、いくつも枝分かれしている道がありますが、歩いて良いのは足元がきれいに草を刈られているところだけです。

上の写真のように草が生い茂っている場所にはハブがいる可能性が非常に高いので、立ち入らないようにしましょう。
もう一つ注意です。

トンネル内にソテツの実が落ちていますが、ソテツの実は有毒なので、絶対に食べないでくださいね。触るのは大丈夫ですよ。

トンネルの奥に進むにつれて、背が高くまっすぐ伸びているソテツが多くなってきました。景色が完全にジュラシックワールドです。

階段が出てきたら、約250メートル続くソテツトンネルも、もうすぐおしまい。
この階段の先には、金見崎展望台があります。
金見崎ソテツトンネルへの行き方
民宿金見荘と最寄りのバス停から金見崎ソテツトンネルへの行き方をご紹介します。
金見荘からソテツトンネルに行く方法
金見荘からソテツトンネルの入り口までは歩いて約7分ほど。
①金見荘を出て、建物を背中にして立っている状態です。

このまま東へ(写真の奥の方向へ)直進します。

②細くクネクネとした道を歩いていくと、赤い鳥居が見えてきます。

赤い鳥居は「コーネィンヤマ」と言って水神様が祀られてところです。このY字路を鳥居のある右側に曲がります。
③右に曲がるとすぐに「金見八百屋」(現在お休み中)の建物があるので、その近くの細い道をさらに右に曲がります。

④「ここであってる?」と心配になるぐらい狭い道をまっすぐ進みます。

⑤しばらく歩くと前方に階段が見えてくるので、

階段を上がって左に行きます。

⑥しばらく道なりに進みます。

ずっとゆるい上り坂になっていますが、

さらに進みます。
⑦ゆるい坂を上りきると左に曲がる道が出てきますが、直進します。

ちなみに、左に曲がると「金見地区」のバス停、県道方面です。

⑧直進すると「金見崎ソテツトンネル」の案内が見えてくるので、案内板に沿って右に曲がります。

⑨しばらくまっすぐ進むと突き当りに「金見崎ソテツトンネル」の看板が見えてきます。

ハイビスカスが見えるところがトンネルの入り口です。

最寄りのバス亭から金見崎ソテツトンネルに行く方法
金見崎ソテツトンネルの最寄りのバス停はデマンドバス「ひまわり号」の「金見地区」です。バス停からソテツトンネルまでの入り口は約3分。
①「金見地区」のバス停を背にして左手になる南の方向に歩きます(写真の奥の方向)。

②突きあたりを左に曲がったら、あとは「金見荘から歩いていく方法」の⑦と行き方は同じです。
金見崎ソテツトンネルに入る前の注意事項(結構大事です!)
ソテツトンネルの入り口で写真を撮っていると、地元のおじちゃんに声をかけられました。
「トンネルの中はハブに気を付けないさいねー」
ハブ!?ハブがいるんですかっ!?!?
おじちゃんによると、ソテツトンネルの中は非常にハブが多く、特に筆者が訪ねた梅雨時期には非常に多いらしいのです。
ということで、ソテツトンネルの中に入るときはなるべくトンネルの真ん中を歩き、草むらには入らない!そしてハブには充分注意してくださいね!
- アクセス:「金見地区」バス停から徒歩3分、亀津から車で約40分、空港から車で約30分