徳之島の北部にある金見集落の中心部に「コーネィンヤマ」と呼ばれる場所があります。
かつては、この場所で「イビガナシ」と呼ばれる水神様が祀られ、年中絶えることなくきれいな水が湧き出ていました。

湧き水は生活用水としても使われ、夏になるとこのきれいな水を求めて蛍が飛び回り、アコウの木の周辺は幻想的な風景が広がっていました。
しかし長い間放置され、一度はその美しい姿を失ってしまいます。

その後、平成26年に郷土の文化を継承する事業の一環として住民たちの手により整備され、かつての美しい姿が蘇りました。

大きな鳥居の前に立つと、流れる水の音、波の音、虫の声しか聞こえず、心がとっても落ち着きます。

音だけに耳を傾け、自然と目を瞑りたくなるから不思議です。

鳥居をくぐると、生命力あふれるアコウの木に圧巻されます。

近くで見るとヒゲのように垂れ下がる木根がすごい!
実は、このアコウ、別名「絞め殺しの木」とも呼ばれているんだとか。
アコウの種子が鳥によって運ばれ、他の樹木の上に着生し成長すると、この気根によって着生した木を覆い尽くし、枯らしてしまうそうです。

見上げてみると木漏れ日が。力強く生えるアコウの木からパワーをもらえます。

金見集落のパワースポット「コーネィンヤマ」で、ぜひパワーをチャージしてください。
コーネィンヤマへの行き方

コーネィンヤマは、亀徳新港・徳之島空港から車で30~40分。
バスの場合は、デマンドバス「ひまわり号」の「元田商店前」が最寄りのバス停です。バス停の目の前にありますので、迷う心配はありません。

金見の集落歩きの出発点にするのはいかがでしょうか。