利尻島や礼文島へのアクセスでもっとも一般的な方法がフェリーです。シーズン中は1日3~4便、冬は1日2便運航しています。
フェリーを利用するうえで気になる、稚内フェリーターミナルやフェリー内の様子、乗船方法をまとめました。
稚内フェリーターミナル情報
稚内フェリーターミナルはJR稚内駅から徒歩約15分。タクシーだと約2分(約610円)です。利尻島や礼文島以外にもロシア・サハリン行きのフェリーが運航しています。
入り口には、利尻・礼文の観光ガイドマップが設置されているで、旅の参考にどうぞ。
乗船券は1階で購入
乗船券は1階にある窓口や券売機で購入できます(窓口の受付は1時間前から開始)。
客室は「2等」「1等和室」「1等ラウンジ」があります。1等和室とラウンジは乗船日の2ヶ月前から電話やWebでの予約も可能です(2等は予約不可)。
乗船手続きは2等が出港時間の30~40分前、1等が出港時間の20分前までとなります。特に2等は定員になると乗船できなくなるので、早めに乗船手続きを行いましょう。
1階の設備
1階のトイレ横にはコインロッカーがあります。料金は小さいロッカーが300円、大きいロッカーが500円です。
フェリー内の荷物管理は自分で行う必要があるため、利尻島・礼文島に行く際は余分な荷物は預けて行くことをおすすめします。
売店では北海道銘菓やお土産のほか、お弁当や飲み物なども販売しているので、フェリー内でご飯を食べたい場合はここで買いましょう。
1階にはバスの乗車券も購入できる観光案内所があります。営業時間は9:00~16:30までです。
エスカレーターとエレベーターを完備していますが、エスカレーターは上り専用なので、降りる場合は階段で。
2階の設備
2階にはフェリー乗り場とレストランがあります。
シーサイドレストラン「yu~来」。
ホタテラーメンや宗谷牛ハンバーグ定食、ジンギスカン定食など、いろいろなメニューが並んでいます。食事はもちろん、ソフトクリームやコーヒーで休憩しながら海を眺めるのもいいですね。
待合所。ゆったり腰掛けられるイスも完備。
待合所からはフェリーも見えます。利尻・礼文島行きのフェリーは「サイプリア宗谷」「ボレアース宗谷」「フィルイーズ宗谷」があり、写真のフェリーはフィルイーズ宗谷です。
いよいよ乗船!
さすが観光シーズン、たくさんの観光客で乗り場には列ができていました。
ちなみに、観光シーズンのピークは6~7月です。団体ツアーはこの時期がピークで、8月は個人や家族連れの観光客が多いです。
乗船開始。ボーディングブリッジ(館内通路)なので、雨の日でも濡れる心配がありません。
客室
こちらは1階にある2等室。フィルイーズ宗谷・ボレアース宗谷はオープンスペースとなっていて、靴を脱いで床に座るタイプです。サイプリア宗谷はイス席もあります。
1等室はマットレスと毛布を完備していて横になれるようになっており、ラウンジ席はリクライニングシートのイス席でゆったりとくつろげます。
ちなみにこちらは船首部分の2等室。進行方向が見えて楽しめますが、船酔いしやすい方は避けた方がベター。
甲板にはベンチ席もあります。
晴れた日は、潮風を感じながら景色を眺めるのも気持ちが良いですよ。
ちなみに船酔いのしにくさは「船首部分→中央の後側→甲板ベンチ」です。ただし、甲板ベンチは基本的に寒いので、座るのは天気の良い暖かい日に限ります。
2等の場合、席は早いものがちなので、船酔いしやすい人は早めに行って、比較的揺れにくい中央の後側の席を確保することをおすすめします。
売店
船内には売店があり、パンや菓子類のほか、フェリーのお土産なども販売しています(食堂はありません)。
インフォメーションの役割もあるので、わからないことがあればこちらで聞いてください。
稚内牛乳や、稚内牛乳アイスクリームなども販売しているので、利尻島や礼文島に着くまでの間、稚内の味も堪能してみては。濃厚でおいしいですよ。
いよいよ出航!
利尻島までは約1時間40分、礼文島までは約1時間55分の船旅です。
稚内の町並みが徐々に遠くなっていきます。海を眺めたり、船の揺れを感じながらゆったりとした時間を楽しんで。
到着20分前になると、フェリーの中からも利尻島が見えてきますよ。
甲板まで上がると、より鮮明に見ることができます。ぜひフェリーで利尻・礼文島の旅をお楽しみください。