与論島には鉄道はありません。でも、「ヨロン駅」はあるんです。なぜ鉄道のない島に駅があるのでしょうか?
ヨロン駅ができた理由と行き方、見どころをまとめました。
ヨロン駅とは
ヨロン駅の正式名「天の川銀河鉄道本線ヨロン駅」です。その名前のとおり、星空観察におすすめの場所でもあります。
なぜここに駅が作られたのかというと、鹿児島市と那覇市を結ぶ70%が海という国道58号線が関係しています。
フェリーが運航していることもあり、「つながっている」とみなされているのです。
与論島は鹿児島と沖縄の県境に位置することから、1979年に「ヨロン駅」がつくられました。奄美大島や沖縄へPRするためでもあったようです。
ヨロン駅にある車輪とレールは鹿児島から贈られたもので、記念切符を発行されたこともあるそうですよ。
ヨロン駅への行き方
ヨロン駅は、与論空港と供利港(与論港)の間にあります。与論空港からは徒歩10分、供利港からは徒歩15分ほどです。
目印は「ヨロン駅入口(15)」と書かれた案内板。ここからヨロン駅に続く道は2ヶ所。
奥の矢印の道は道幅が広く、舗装されているので通りやすいです。ただ、たまにトラックや清掃車が出入りするので気をつけてくださいね。
そしてもう一つが舗装されていない砂利道。2020年4月現在、遊歩道の建設をしているので、もしかしたら今後ここも舗装されるかもしれません。
この道のつきあたりを左に曲がりましょう。そのまま進むと右側が開けて海が見えてきます。
もう少し進むとヨロン駅に到着です。駐車スペースもあるので、車も停められます。
港まで続く絶景遊歩道とビーチ
ヨロン駅には供利港まで続くビドウ遊歩道があります。アップダウンが激しく、柵もない少々スリリングな遊歩道ですが絶景です。
のんびり景色を楽しみながら歩くのにおすすめですよ。
ヨロン駅のすぐ下は「フバマ」という浜です(島内には「フバマ」と呼ばれている浜が複数あります)。
ヨロン駅付近は夕日がきれいに見えますので、夕方行くのもおすすめです。
ヨロン駅へ行くときの注意点
ヨロン駅は近くにトイレや自販機がありません。あまりの絶景にちょっと寄るつもりが長居…なんてこともあるかと思うので、飲み物は用意して行きましょう。
空港の近くにホームセンターのニシムタがあり、飲み物や軽食なども買え、トイレもあります。与論空港前にも公衆トイレがありますよ。
ヨロン駅はモニュメントがあるので、旅の記念撮影にぴったりの場所。空港と港にも近いので、「帰るまでに少し時間がある」なんていうときに寄るのもおすすめです。
ヨロン駅のベンチに座って海を眺めながら、思い出に浸たってみてはいかがでしょうか。