鹿児島と沖縄の中間に位置し、本土や琉球文化はもちろん、中国や東南アジアなどさまざまな地域の影響も受け、独自の文化が発達してきた奄美大島。
そんな奄美大島の歴史や文化が学べる施設をまとめました。
奄美博物館
名瀬地区にある奄美大島の歴史や自然、文化を学べる博物館。
実際に使っていた農機具や生活用品、ウミガメやアマミノクロウサギなど生き物たちの剥製、植物などの標本などが展示されています。
屋外には広場があり、移築復元した古民家や奄美大島の代表的な構造物「高倉」を展示。奄美大島の昔の暮らしを知ることができます。
宇宿貝塚史跡公園
宇宿貝塚史跡公園は、1933年(昭和8年)に発見され、奄美大島で初めて国指定文化財に指定された遺跡。
遺跡からは縄文時代や弥生時代の土器をはじめ、住居跡や獣骨、魚骨、白磁、青磁などさまざまなものが発掘され、そのままの状態で残されています。
遺跡のほか、資料や奄美大島の海で獲れる貝も展示。縄文時代や、弥生時代にこの地で暮らしていた人々の暮らしを知ることができる貴重スポットです。
奄美市歴史民俗資料館
笠利町のあやまる岬近くにある島の文化や風俗、人々の生活様式を学べる資料館。
笠利町内から出土した考古資料をはじめ、奄美大島の人々が使用してきた家財道具や衣服、宇宿貝塚で発見された弥生時代の人骨、生き物たちの剥製など貴重な品々が多数展示されています。
宇宿貝塚史跡公園とのお得な共通券(大人のみ310円)もあり、合わせて見学もおすすめです。
りゅうがく館
龍郷町にある文化財展示室(島ミュージアム)、図書館、公民館、防災などの機能を兼ね備えた複合施設。
文化財展示室では、龍郷町にまつわる貴重な資料や品々が展示され、龍郷町の歴史・自然・文化を学べるようになっています。
また、敷地内には珍しい8本柱の高倉1棟と、国の登録有形文化財である3棟の高倉も展示。高倉は穀類や食料を保存していた建物で、倉下は木陰になっており休憩場所としても利用できます。
瀬戸内町立図書館・郷土館
瀬戸内町の歴史や文化、自然を学べる施設。1階が図書館、2階が郷土館になっています。
1階の図書館では、加計呂麻島にゆかりのある「島尾敏雄」の著作や遺品、瀬戸内町出身でロシア文学の研究者「昇曙夢」の著作展示や郷土資料を展示。
2階の郷土館では、瀬戸内町の歴史や文化財、伝統芸能に関する資料を展示しているほか、写真や映像などを交え分かりやすく学べるようになっています。
元気の出る館
宇検村にある多目的ホール、図書室、調理室、歴史民俗資料展示室などを備えた複合施設。
歴史民俗資料展示室では、奄美のノロ(女性祭司)の間で代々受け継がれていた貴重な道具や、宇検村内の無人島近くにある海底遺跡から見つかった遺物などを展示しています。