八重山諸島で最も大きな島である西表島へは石垣島から高速船で約40分ほど。島の約90%が亜熱帯の原生林に覆われています。
石垣島から日帰りで楽しめる秘境の島として人気の場所です。水牛がのんびり海を渡っていくシーンを、テレビや本などできっと一度は見たことがあるはず。
「東洋のガラパゴス」と呼ばれ、海、ジャングル、川と見所がたくさんある西表島ですが、この水牛に揺られて訪れる由布島は絶対に外せない観光スポットです。
アクセスは大原港からが便利
西表島には大原(東部)と上原(西部)のふたつの港がありますが、由布島に行くには大原港からのアクセスが便利。
大原港から水牛乗り場まではレンタカーで約15分、路線バスで約25分。
水牛乗り場の前にある「旅人の駅」で、まずはチケットを購入します。
料金は入園料と往復の水牛車の料金が一緒になっていて、大人は税込1,760円、子どもは880円(小学生以下は無料)。チケットを受け取って水牛車乗り場に向かいましょう。
ちょうど入口に立つ看板。水牛のかわいいオブジェが出迎えてくれます。
西表島から由布島の間は約400メートル。海の中に均等に電柱が立っていて、島に電気を送っています。水面から電線が伸びる、なんだか不思議な風景。
浅瀬の海なので、由布島へは歩いて渡ることもできます。橋はなく、移動手段は水牛車か徒歩。
ちょうど郵便配達の人が海の中を歩いて西表島に戻ってきました。海なし県の住人として、驚きと憧れの眼差しで見つめてしまいました。
いよいよ水牛車に乗って由布島へ
水牛車に乗りこみ西表島を出発。海原に繰り出します。初めての水牛車、大きく揺れることもなく、快適な乗り心地です。水牛さん、頑張って!!
となりを進む、水牛車。全景はこんな感じ!
水牛車ではガイドのおじさんがあたたかく迎えてくれました。由布島についていろいろ教えてくれるので、上陸する前に島の様子を知ることができます。
心地よい風に吹かれながら、沖縄の方言が混じったのんびりとした口調のおじさんの話を聞いていると、だんだん心がゆるんでくる気分です。
しばらく進むとおじさんは三線とともに島唄を歌ってくれました。小さな娘もおじさんの歌に大喜び。
乗客の心がひとつになり、子どもも大人も楽しめる瞬間。風景だけでなく、ガイドさんのおもてなしも加わって、ゆるりとした特別な島時間を楽しめます。
水牛車だけじゃない!由布島は熱帯植物のワンダーランド
水牛車に揺られて、由布島に到着。周囲2.5kmの由布島は「由布島亜熱帯植物園」として整備されていて、ブーゲンビリアやハイビスカスなど、熱帯の植物を一年中楽しむことができます。
珍しい蝶や貝の展示施設、ブランコ、滑り台などの子どもが遊べる施設もあり、近隣の島が見渡せる浜辺も。
レストランや売店もあるので、手作りアイスやジェラートを食べながらのんびりと島内散策もおすすめです。
島内を歩いていると、ジャングルのような場所もたくさん。由布島ではワイルドな自然を身近に感じることができるので、日帰りで来た人でも、西表島の自然を存分に楽しめるはず。
島内には妖精の伝説が宿るガジュマルの木もあるからぜひ探してみて!
さて、西表島に帰りましょうか。水牛乗り場に向かうと、水牛の池でたくさんの牛が休んでいました。
運が良ければ、赤ちゃん牛に会うことができるかも。水牛さん、毎日のお仕事お疲れさまです。
水牛車の往来は朝9時から午後5時まで、約30分起きで運行されています。(現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休園中)
帰りはうっそうと繁る西表島の山並みを楽しめます。
水牛車に揺られて約15分。西表島に戻ってきました。対岸に停まる色とりどりの水牛車を見ながら、由布島とはお別れです。
急ぎ足だと水牛車乗り場から島内を巡り、西表島に戻るまで約1時間半ほどで楽しめる由布島。
西表島に来た人だけでなく、石垣島を訪れた際にも、ちょっと足を伸ばしてぜひ由布島に行ってみてくださいね。