那覇から日帰りで行くことができる「久高島」。今回は久高島を自転車でめぐる旅をしてきました。
島に到着後、まずは久高船待合所内でレンタサイクルを借ります。利用料金は1時間毎300円。風を切って自転車をこぎ始めると、長い一本道の道端の木々たちがやさしくお出迎え。
最初に行きついたのは「ピザ浜」。
晴れの日は広い海が青々としてきれいに映えます。
でこぼこの岩がところどころに見え、手つかずの自然を感じさせてくれます。なんだか心が清められる感じです。
そのまま自転車を走らせると、集落が見えてきます。昔の沖縄独特の石垣の住居もあって、とてもきれいに整備されています。
集落を一周した後は、長い長い一本道をただ進みます。誰も通らない草木の茂る静かな道。都会では決して見ることのできない景色。これが贅沢なんですよね~。
そして到着したのが、南城市指定史跡の「フボー御嶽」。入口からのぞくと草木しかないように見えるのですが、ここは古くから大切にされてきた由緒ある聖地、空間です。
いわゆる立ち入り禁止の名所で、琉球神話にも登場する七御嶽のひとつ。昔から霊威高い御嶽として琉球王府からも大切にされてきました。奥にある円形広場はイザイホーやフバクワ行事などの祭祀場となっており、人々にとって最高の聖域です。
その後、自転車を走らせ、ロマンスロードへ!海側に沿ったサイクリング・ウォーキングコースで、美しい景色が広がり、向こう岸には沖縄本島が見えます。離島から眺める沖縄本島というのもまた新鮮です。
美しい海と太陽に生える青々とした木々が本当に美しく、まさにフォトジェニック!
写真を撮っていると、一人で海を眺めていた地元のおじいさんが声をかけてきてくれました。方言がかわいらしくて、こんな出会いも旅の思い出の1ページになるな~と感じながらほっこり。
そしてまた元来た道を戻ります。さわやかに通り抜ける風がまるで見送ってくれているかのよう。
そしてレンタサイクルを返却し、のども乾いていたので、久高船待合所内で売られていた久高島名物「イラブー汁」を頂くことに。
イラブーとは久高島周辺で捕れるエラブウミヘビで、ハブより強い毒性を持っているのだとか。琉球王朝時代には久高島の神女だけに捕獲が許されていた大変貴重な食べ物。
さっそく何の具も入っていないシンプルな茶色のお汁をドキドキしながら味見してみます。う~ん、ビーフジャーキーとかつお節を混ぜたような味というのでしょうか・・。
でも、最後までしっかりと頂きました。久高島に来たからには、一度は体験してみるのもおすすめです。
沖縄本島から20分!聖地あふれる神の島「久高島」へぜひ一度訪れてみてくださいね。