姫沼は利尻島の北側、鴛泊港から近い場所にある小さな湖です。鴛泊港(おしどまりこう)から車で約10分。路線バスなら徒歩も合わせてから約30分で到着します。
姫沼の手前で「姫沼」の看板が迎えてくれました。うしろに見えるのが姫沼です。新緑が水面に映ってみずみずしいカラーです。
旅の間中この若草色に取り巻かれて、とても心地よかったです。私にとっての利尻島の旅のシンボルカラーでもありました。
姫沼のまわりには木道でできた遊歩道がめぐらされています。ゆっくり歩いて1周1km、30分ほど。一眼レフを持って行ったので、写真を撮影しながらゆったりと歩きました。
木立ちが繁って緑が目にやさしく、沼の面はしずかです。
木々のあいだを沼に沿って歩いていくような雰囲気。鳥の鳴き声と風が木々の間をとおりぬける音が心地いいです。キツツキ“クマゲラ”が鳴いていました。空気も澄んで気持ちいいです。
本土(たとえば関東)よりも10度低い北海道の北端で、さらに10度低い気温のため、6月の暑さは感じません。木道は、平坦で歩きやすく景勝は美麗です。水辺の美しさにため息。
運よく雲が通りすぎて、「利尻富士」と呼ばれる利尻山が見えました。
山頂まではっきりと見えます。6月初旬なので雪が積もっています。美しい!利尻山は、島の面積と比較して鋭角的な稜線がきれいです。どの角度から何度見てもきれい。
でも、6月はくもりの日が多いとか。今回、天候にめぐまれて利尻山はずっと見えていました。利尻島を訪れるときは、てるてる坊主を持参してください!そして、雨具も。
こちらは別の角度から。
利尻山は、「見る方角によって360度、姿を変える」といわれているそうです。先の写真とこちらの写真では、見え方が少し違います。
高山植物を見ることができる利尻島。足元に小さい花が咲いていました。季節によって、その年によって、花が咲く時期が違います。
沼は自然の息吹にあふれ、白鷺のすがたも見えました。遠くだったので、望遠で撮影しています。やっぱり鳥の飛翔はきれいです。
強風で倒れた木の折れた跡が痛々しい風情で残されています。自然にはかなわないなぁ、と心の中でそっとつぶやきました。
こちらも別角度の利尻山。手前右のポン山の渓谷にも雪が。風が凪いでいれば、姫沼の水面に映る利尻富士を楽しめたのですが、あいにくの風で映らず……。
最後に姫島にを訪れるなら寒さ対策と雨具の用意は必ずしておくことをおすすめします。さらにウインドブレーカーとパーカーなどがあれば便利です。靴下の替えも忘れずに。
注意!)木道からはずれて踏み込むことは禁止されています。人の手の熱でやけどをしてしまうため、草木に触れるのも不可。植物の採取も不可。
旅データ
- アクセス:鴛泊港から車で10分/路線バス(鬼脇行き)に乗車、姫沼入口下車後、徒歩約20分
- 設備:駐車場、トイレ
- URL:https://www.town.rishiri.hokkaido.jp/kankou-annai/1020.htm