壺井栄原作の普及の名作である『二十四の瞳』。この物語は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島の分教場に赴任した大石先生が田舎の慣習に苦労しながら12人の新入生の担任として成長していく物語です。
この物語は1954年に木下惠介監督、高峰秀子主演で映画化され現代でも名作として親しまれています。1987年には朝間義隆監督、田中裕子主演で再び映画化され、その時のロケ用のオープンセットが改築されたのが『二十四の瞳映画村』です。
ここへ行くのに便利なのが小豆島オリーブ園にある、オリーブ・ナビ桟橋から出ている映画村直行の渡し船です。車で行くと30分かかりますが渡し船なら片道約10分で到着します。
しかもこの渡し船、映画で大石先生が岬の分教場まで通った海の渡し船を再現しているそうです。そんな渡し船に乗って二十四の瞳映画村へと向かいました。
映画村入り口から中へ入ると…昭和の雰囲気が漂う平屋の家屋が並んでいます。ここは土産物屋などになっています。
館内にはギャラリー松竹座映画館というミニシアターがあり、そこでは常時木下惠介監督作の『二十四の瞳』が上映されています。
原作者壺井栄の生涯について迫った『壺井栄文学館』や『花咲く爺さんのお花畑』という名称の花畑など見どころ豊富です。私が訪ねた時にはコスモスが満開でした。
お腹が空いたら、昭和の給食を食べることができる『キネマの庵』へ。アルミのお皿にのった瓶の牛乳や揚げパンなど懐かしい給食がここで食べられます。
しかしそれだけではお腹いっぱいにならないと思うので、おすすめなのが小豆島生まれのB級グルメ「醤(ひしお)丼」です。
ひしお丼には条件があって、①小豆島で作ったしょうゆ・もろみを使う②小豆島の魚介、野菜や地元の素材を使う③箸休めはオリーブか佃煮を使う、という3点さえクリアすること。
つまりどんなどんぶり?と聞かれても、自由度が高いので一言で説明できません。場所によっては刺身がのっていたり。映画村のひしお丼には『カリカリの豚肉』が入っていますよ。
それから撮影用のセットとして作られた木造校舎を見学します。
昭和のノスタルジックな雰囲気が漂う教室にはロケで実際に使われた自転車などもそのまま置かれていました。
どこか落ち着く雰囲気を楽しめる楽しいスポットです。
旅データ
- 入場料:750円
- アクセス:オリーブ・ナビ桟橋から渡し舟で10分(片道500円)
>>渡し舟の詳細はこちら - URL:https://24hitomi.or.jp/